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2月に入ってからまったく写真を撮る暇が無く、ようやく先週丹波の山の公園に節分草を撮りに行ったのだけど大雨(>_<)しかも休園日で入ることすらできず・・・・ というわけで、仕方なく今回からは観光?で出かけた大阪府池田市にある「インスタントラーメン発明記念館」の模様をお届しようと思います。 実はね、前からこの施設には行ってみたかったんですよ・・・・ 主人の実家のある池田市、その出身で一番の有名人といえば安藤百福さん!! いわずと知れたあの「日清チキンラーメン」の生みの親であります。 インスタントラーメン発明記念館の前には、チキンラーメンの袋を手にすっくと立つ百福さんの銅像が(*^^)v 館内に入って、まず目に留まるのが↑の小さな小屋です。 これは昭和33年3月5日の安藤氏の研究小屋を、内部もそのまま再現したもの。 彼は1910年(明治10)生まれ、父の持っていた小さい繊維会社を継ぎ、メリヤスの商売で財をなしましたが頼まれて就任した信用組合が破たん、それまでに築いた財産のほとんどを手放し、当時残されていたのはこの小屋と横に建つ母屋だけだったということです。 昭和20年の敗戦とそれに続く動乱の時期、彼はいつも疑問に思っていたそうです。 GHQによる経済援助、それはほとんど小麦粉で作られたパンばかり。これはアメリカで大量に余っていた小麦の新市場開拓のためだったそうですが、梅田の路地裏の屋台の麺売りに長蛇の列が出来ているのを見ながら「なぜ麺製品ではダメなんだ?東洋での歴史は古いのに」と不満たらたら。 厚生省に「新食品の開発を」と提言したところ「どうぞご自分でなさってください」と体よく断られ、一念発起してこの小屋で必死に新しい麺作りに励んでいたのです。 彼が狙っていたもの、それは当時メキメキと増え始めていたスーパーマーケットで売れる、清潔でスマートな製品でした。 実は私も昭和33年生まれなんですけど(恥)3つくらいの時、新しモノ大好きな母方の祖父が「神戸に出来たマーケット」に連れて行ってくれたものです。思えばあれはダイエー神戸店でした(笑) 買い物かごを持って市場へ行く、という消費の形態が根本から変わったのがこの時期でした。 映画「三丁目の夕陽」にも登場してましたが、「冷蔵庫」が一家に一台の時代になり、毎日買い物せずに貯めておけるようになったのです。そのときに一緒に買っておいて常温で保存できる麺、乾麺の製造にとりかかりました。 ある日、奥さんが天ぷらを揚げているのをみて、麺を一緒に揚げてもらって戻したところ意外に美味しい♪ 麺の内部から水分が蒸発し、細かい穴のあいた多孔質になり、熱湯を注ぐと多孔質部に湯がしみこんで短時間に元に戻るのです。 この原理は判ったものの、肝心の味付けをどうしたらよいものか・・・最初は皆目見当がつかなかったようです。 ワンタッチでお湯をかけるだけで食べられる究極のラーメンは、スープを麺にしみ込ませる点にありました。 麺にスープを練り込んだり、着味をしたり、多くの実験をくり返して、着味の方がいいとの結論に到達するまでには、多くの課題を克服する必要があったそうです。例えばスープの塩分が強すぎると、麺がボロボロになってしまいます。安定した品質のチキンエキスの抽出や配合するスパイスの種類や醤油とチキンエキスの配合比率。これらを一つ一つ手作業で確認していく気の遠くなるような実験がこの小屋で繰り返されたのです。 そうして満を持して昭和33年8月25日に発売、実はこの3日前に私はご近所の西宮で生まれています(笑) 当初は問屋筋は「35円は高い。うどん玉なら6円もしない」と冷淡でした。それでも安藤氏は味に自信があり、長期保存できるという点に絶大の自信を持っていたそうです。 案にたがわず、その後ほどなく爆発的に売れ出し、半年後に社員を200人に増やして対応(設立時は安藤氏と奥さんの二人で袋詰めをやっていたそうです)、それでも処理しきれず3年後の昭和36年には社員1,000名、昭和38年には、東証2部・大証2部への上場を果たしたのでした。 ちなみに、私も大好きだったチキンラーメン。 小さいころよくおやつに食べたなぁ~どんぶりに入れて上からお湯をかけて、たまには生卵も乗せて。出来上がるまでの3分間が待ち遠しかった・・・・ 上は現在普通に運行している、池田市の市バス。 ちゃーんとあのストライプで塗られています(*^_^*) 次回は日清食品を世界的企業にのし上がらせた、もうひとつのエポックメイキングの事件などを写真とともにお届けいたします♪ ☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆ 連日連夜熱い熱戦が繰り広げられているバンクーバー・オリンピックですが、本当にいろんな感動を味あわせていただいています。 カーリング女子の息詰まるような知能戦、スピードスケートの力強さ、みんな素晴らしかったけれど、何と言っても一番感動したのは「男子フィギュア」!! 私は元々小塚崇彦選手のファンで、主人にも半ば呆れられてきたのですが(>_<)、大舞台での4回転成功!!!!机を叩いて喜ばせていただきました。 高橋選手はもう「別格」と言う感じで、もちろんあの美しい流れるようなステップも、表現力豊かな演技も大好きです。 でも今回本当に本当に素晴らしい!と思ったのは織田信成選手。 実は・・・・・3人の中ではあまり好きな選手ではありませんでした。 理由は去年のモロゾフコーチをめぐる高橋選手との確執。そりゃコーチを選ぶのは自由ですからね~誰を選ぼうとその人の勝手なんですけど、何もよりによってライバルのコーチを指名しなくっても・・・・・と、私なりに高橋選手に深く同情していました。本当に内心穏やかじゃなかったと思います。 でもスケート靴の紐が切れても、落ち着いて演技を続けた織田選手は銅メダルを獲った高橋選手にそん色が無かった・・・・普通なら大大パニックでしょう?去年安藤美姫選手は泣きながら止めちゃいましたしね、もしそうだったとしても観客は「仕方ないなぁ」と思ったでしょう。 それが、途切れたところから続けてミスも少なく、最終的には7位!これは本当に素晴らしい快挙です。織田選手、本当にごめんなさい・・・と、心の中で謝ってました(笑) もちろん高橋選手は、怪我を乗り越えての銅メダルですからね~でも、競い合った織田君が居たからこその成長だと思うし、何かと競わせたがる周囲の思惑から離れがちなふたりを上手く中にたってまとめた小塚君の力も大きいと思う(彼は良い意味での「おぼっちゃん」なので、その天然のキャラがなごませてくれる)。 個人演技ばかり取り上げられるフィギュア・シングルですけど、今回の3人は実に上手い形でそれぞれが存分に力を発揮していた、「団体競技」みたいなところがあったなぁ・・・・ さあ、これから女子シングルが始まります。どうかプレッシャーで押しつぶされそうになっている真央ちゃんを、安藤選手・鈴木選手が穏やかな形で包んであげて下さいね(もちろんご自身の成長も祈っています)
by kyoncci
| 2010-02-21 00:32
| 関西よもやま話
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