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by kyoncci
哀愁漂う祭り・おわら風の盆 その1
今回何故?富山に来ることになったかといいますと・・・・・
昔カメラ(もちろん当時はフィルムカメラ)をやっていた母が、ほとんど毎年9月になったら出かけて行ったのが
越中おわらの「風の盆」だったのです。
当時はカメラどころかお祭りにもまったく興味が無かった私は、「一体何が楽しくて、あんな重いカメラを抱えて出かけるのだろう?」と不思議に思っていました。
とはいえ9月初めというのは学生にとっては休みをとって一緒に行けるわけでもなく、とにかく母が嬉々として出かけていくのを見ていただけだったのです。

そういうわけで、今回は母のことを常に考えつつ出かけた旅となりました。

哀愁漂う祭り・おわら風の盆 その1_d0113707_2325413.jpg


↑は添乗員のNさん(クラブツーリズム社員)が配って下さったプリントからの転用です。
「風の盆」が行われる八尾の場所がよくわかります♪
富山駅そばのホテルに一旦チェックイン、撮影機材と夜のお弁当だけを持って出かけます。
JR富山から高山本線に乗って、25分ほどで越中八尾駅に到着。

哀愁漂う祭り・おわら風の盆 その1_d0113707_333065.jpg


駅から「風の盆」の開催場所まではけっこう遠いです。
途中、井田川というかなり広い川を渡っていきます。
河岸にたたずむご夫婦でしょうか?祭りは夜から始まりますから、今のうちにしっかり休んで英気を付けておられるのかもしれません。
それとも、この日はもうお祭りの最終日(9月2・3・4日と3日間開催されます)なので、お疲れになっているのかな?

哀愁漂う祭り・おわら風の盆 その1_d0113707_3431717.jpg


井田川の端の欄干にも、しっかりと「風の盆」のレリーフが・・・・・
八尾市の人口は2万人、そのうち「風の盆」を開く11の町の人口は約5千人。
それがこの祭りの開催中は、一挙に20万~28万人になります。

哀愁漂う祭り・おわら風の盆 その1_d0113707_347923.jpg


川からぐっと登りになります。
つづれ織りの坂を登って行くと、祭りの中心地・諏訪町に出ることができるのです。

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八尾の「八」は「数が多い」ということを意味し、「尾」というのは「山の峰」を指します。
つまりここからは沢山の山が見えるーーーということだと思います。
(多分大阪の八尾>こちらは「やお」ですが、も同じような意味で名付けられたのでしょう)
八尾町は、浄土真宗の聞名寺(もんみょうじ)と真言宗の蓮勝院(れんしょういん)という二つの寺の門前の集落として生まれたようです。

哀愁漂う祭り・おわら風の盆 その1_d0113707_3593126.jpg


11の町の中でも一番写真に撮って絵になるのが、諏訪町でしょう。
ここは元は職人街だったそうですが、今でも昔ながらの古い家並みが残されているのです。
途中のバスの中でT講師もおっしゃっておられましたが、
「写真は 光と影、そして背景が重要」ロケハンした感じでは、諏訪町はその点ポイント高いです♪

↑の写真のおじさん、昼間っからもうすでに出来上がってます(*^_^*)
おそらく3日間飲みっぱなし・・・・?
この後素晴らしい喉を聞かせて下さいました。
謡うはもちろん!越中おわら節です

哀愁漂う祭り・おわら風の盆 その1_d0113707_4194633.jpg


典型的な?諏訪町の民家です。
間口が狭く(京都などと同じ理由>間口が狭いほど税金が安い、なのでしょうか?)開放の二階があります。
私は昔、夏になると小浜の親戚のうちに遊びに行っていたのですが、その家とも大変似ています。
ひょっとして、内部には箱階段とかあるのかな・・・・・?
このお家、良く見ると二階の障子部が半月形、なんともはや風流ですなぁ(*^_^*)

哀愁漂う祭り・おわら風の盆 その1_d0113707_424991.jpg


私の母がよくここに来ていたのは、彼女がちょうど私くらいの歳のとき。
つまり30年ほど前です。
高橋治氏の「おわら風の盆恋歌」という小説が世に出たのが1985年、それでブームに火が点きどっと観光客が押し寄せるそうになったのですが、その前後あたりだと思います。
おそらく彼女は当時尼崎の先生に写真を習っていたので、その活動の一環として来たのではないでしょうか?

現在ではあまりの人気のため、おわら風の盆は「前夜祭:8月下旬に行われる」「本祭り:9月2~4日」、そして9月下旬には「月見のおわら>クラブツーリズムが町全体を借り切ってお祭りが行われます」の3つのお祭りがあるのです。
でも、↑の幕が家々にひかれるのは本祭りだけ、なんだそうです(T講師のお話による)

哀愁漂う祭り・おわら風の盆 その1_d0113707_434198.jpg


さて、各家の前の提灯も無事セットされ、祭りの準備は万端です。

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さきほどのおじいさんも、静かに夕闇が近づくのを待っておられます。

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ほとんどの提灯に灯りが入り、観光客がどっと押し寄せてきました・・・・・・・
ついに次回はお祭りの本番、です!
by kyoncci | 2010-09-23 04:36 | 日本海は心のふるさと
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