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前回の最後にちょこっとだけ見えていたのは、このお舟・霞ヶ浦名物「帆曳船(ほびきふね)」です。 私たちの乗ったホワイトアイリス号は、この二隻の船の周りを約30分、ぐるぐるとまわってくれます 大変珍しい形でしょう・・・・・ 普通ヨットや他の帆船は何枚かの帆をいろいろな角度に張り、風の力を借りて進みます。 ところがこの船には、大きな一枚の帆しかありません。 実はこの帆、進むためのものではなく、湖底に網を張って漁をするためのものなのです。 帆曳船のメカニズムはなかなかうまく説明できませんので、こちらのサイトをご覧ください。 すごいですよね~湖底が浅く、常に風の吹きわたる霞ヶ浦だからこその漁法ですよね♪ つり縄を手前にして撮ってみました♪ なるほどーここに魚を採るための網が仕掛けられているわけです。 帆は必ず風下に揚げて、風でふくらましてバランスをとるわけですね!たしかに「凧の原理」です。 この帆船、大昔から使われているのかと思っておりましたら、なんと明治期になって開発されたそうです。 明治のころこのあたりでは大きな網を使ってのシラウオ漁がよく行われていました。 2・3隻の船を使って漁師さんを雇い、大規模にやっていたようです。 しかしそういう漁のやり方だと、使う側と使われる側の間に格差が生まれてしまいます。 霞ヶ浦の猟師だった折本良平は、なんとかもっと簡単に操作できる船は出来ないか?試作を重ねていたそうです(元々染め屋の息子であったため、日雇いの漁師さんで生活は苦しかったそうです)そしてついに完成したのが、この帆曳船。かれはその原理を独り占めすることなく、周りすべての漁師に教えました。 この帆曳船は数人で操業できるため、規模の大きい漁は次第に家族単位での漁に変わって行き、漁民たちの生活が安定したそうです。そういう意味でもすばらしい発明でした。 やがてこの漁法は秋田・八郎潟でも行われるようになります。 伝えたのは坂本金吉氏、明治35年に家族とともに移住してこのやり方を伝え 八郎潟では「打瀬船」と呼ばれたそうです。 この金吉氏、歌手・坂本九ちゃんの実の祖父だそうです(*^_^*) 懐かしいですね~あの明るい爽やかな歌声。 話を霞ヶ浦に戻して・・・・・ シラウオ漁はその後ワカサギ漁に代わりましたが、昭和40年ころまで、ここでは代表的な漁として盛んだったそうです。 とにかく風を利用するわけですから、風のない日は出航できません。 自然の摂理にかなった、環境にやさしい素晴らしい漁だったわけです。 やがてトロール漁が始まって、風に関係なく常に漁ができるようになってしまい、帆曳船は廃れてしまいました。 しかし、昭和46年から「観光用」に復活し、現在では数隻を残すだけですが霞ヶ浦の名物として観光客を楽しませてくれています。 ところで・・・来る11月1日~9日に、この白い帆を七色の帆に変えた帆曳船が出航します! 「茨城・水の文化フェスティバル」です。 私は行けるかどうかわからないのですが・・・・(T_T) お近くの方、ご興味をもたれた方、ぜひ楽しんできてくださいませ♪ さて、そろそろ私たちが乗った「ホワイトアイリス号」も帰還する時間となったようです。 帆曳船の方が、手を振って・・・・(*^_^*) さよなら、さよなら、さようなら~~ 速度を上げたのか、あっという間に遠ざかる二艘・・・・ なんだか二艘のうちの一艘の形が変だな?と思って望遠レンズで拡大すると・・・ なんともう帆を降ろしてしまっていました(T_T)やっぱり観光用だから・・・・ 揺れる船内から望遠だったので、トリミングしていますしちょっとブレてます。 すみません<(_ _)> やがてホワイトアイリス号は無事土浦のラクスマリーナに到着。 私たちは、積み上げられたヨットを見ながら家路に着きました。 ☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆ 「床暖房」の工事、佳境に入ってきました・・・・・ ようやく北側の2部屋は完成、さてここからが大変なのです。 2部屋のうち私の寝てる部屋は配管の通り道になるため、最後まで床が張れません。 父の寝室にこれから南側の居間の家具をすべて詰め込むため、大変なことになりそうです(泣) 今までは何とかパソコンを広げるスペースがあったのですが、これからの一週間はあるかどうか?(T_T) もし記事をUPすることが出来ましたら、次は猫の大特集♪ LuckyBookさんに教えていただいた、神戸・元町の「にゃんこカフェ」へ行ってきました♪ 猫好きの方、必見ですよ~(*^^)v
by kyoncci
| 2008-10-27 09:27
| 北関東の旅
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がんばろうにっぽん
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