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前回書きました通り、今回からの数回は栃木県日光の旅をお届けいたします。 関東にお住まいの方にとって日光というのは、とてもポピュラーな場所。 千葉に住む私の息子二人も小学校の修学旅行はどちらも日光でした。 (ということは、関西人にとっての「お伊勢さん」に当たるのかなぁ・・・・?) ところが、私は前回日光へ行ったのが6歳のときなんですよ~ でっかい滝を見た、くらいの印象しかありません(笑) さてはて44年ぶりのおばさんの日光珍道中?UPさせていただきます。 なぜ突然日光へ行こうということになったと申しますと・・・・ まぁ前からテレビの東武鉄道のCMを見ながら主人と二人、「そういえば日光って行ってないよね」などと話はしていたんですよ。 ようやく次男が地獄の?大学受験から解放され(笑)じゃみんなでどこかへ行こうか?ということになり 4月1日が入学式で6日から授業が始まる、ということでその間の土日(4日5日)を使うことになったので、そんなに遠くへは行けない・・・・じゃ日光にでも、というかなり軽い気持ちでした。 郡山に居る主人は車で・・・・そして息子と私は北千住から東武鉄道で。 ↑の写真は東武日光駅の上の道路から、主人が撮ったものです。 駅から約5分、こんもりとした大きなお山ひとつが目指す日光東照宮でした。 のっけから度肝を抜く真っ赤な五重塔・・・・・\(◎o◎)/こんなの京都でも奈良でも見たこと無い・・・ (なお、今回の写真はすべて600×400の小サイズにしました。 どの写真も単なる観光写真に過ぎませんので) うわぁぁぁ・・・・(;一_一)それなりにすごいということはよく解りますが・・・・・ どんな感じ?と言われると、「まるで仏壇の中に入り込んだアリのような気分」としか言いようがありません。 東照宮が他のお寺と決定的に違うのは、その異常なまでにゴテゴテと装飾された極彩色の彫刻群でしょう・・・ かなり色が褪せてもこの状態ですから、完成したころはものすごいことになっていたと想像出来ます。 ーーーーだから徳川家康はわび・さびの精神がわかんない田舎者だから嫌いなんだよ、とおっしゃる方もいらっしゃることでしょう。私も見た瞬間はそう思ったんですよね。 でもネットで調べてみると、当初はもっと簡素なお寺だったみたいです。 このすさまじい(笑)状態にしたのは、三代将軍家光。1636年のことだったそうです。 有名な「見ざる・聞かざる・言わざる」 小さいころからよくないものは見ない(見せない)・聞かない(聞かさない)・言わない、という超儒教的な教えを説いている・・・・のだそうですが、正直現代の教育とはあまりに乖離していてピンときません。 「戦国の世」を平和な世に変えた徳川家康を「神」として称え、中国の神獣がそれを祝う・・・という趣向なのだそうですが・・・・ なるほど~東武鉄道のスペーシア(日光・鬼怒川までの特急)の広告に出てくる、よくわからん動物はコレだったのかぁ(-_-;) このサイトによると 期間は約1,5年で要した人数は建築関連で約450万人、細工装飾で200万人が総掛かりで仕上げたと言う。総工費はざっと60万両といわれるが、大工の日当を現在価値に換算すると2000億円といわれる。当時の日本のGNPの2,6%だったという説からみると今でいえば約2兆円だが、お金をつぎこんでもできる人がいないので現在では到底つくれないだろう。 とのこと・・・呆気にとられてしまいますよね、そんなにたくさんお金があったら、他に色々やることがあったでしょうに(笑) 一体東照宮には何体の彫刻があるのか?ということを実際に調べた人が居るそうです(ヒマだ・・・) 東照宮の神職の高藤さんという方で、彫刻の総数東照宮全体で5172体だそうで、一番多い建物は本殿で1439体、ふたつ↑の陽明門には508体あるといいいます。(ほとんどが獅子でしょうけど) はじめから作れるひとは居ないでしょうけど、現在大修理中です。 一旦金箔をそぎ落としてから塗り直すんですね・・・・ そして↑が日光東照宮の中枢、徳川家康のお墓であります。 ちゃんと中まで入れます。 あー秀吉さんは安らかに寝てたお墓から掘り出されて、徳川によって「屈葬」というその当時一般庶民のしていたやりかたで埋め戻されるーーーという悲惨な目に遭わされたのに(私は秀吉さんは嫌いですが、なんでそこまで・・・とは思います)。よっぽど嫌いだったのか、隠れた豊臣ファン?が怖かったのか? 一般的に日本人は自分が滅ぼした王や王族に対してはねんごろに弔う傾向が強いと思うのですが、そういう点でも徳川家というのは異質なひとたちだったのでしょうねぇ。 今までかなりめちゃくちゃ東照宮について言ってしまったのですが・・・・(>_<) やっぱりすごい場所であることは確かだと思います。 装飾過美、という点についてもロダンの「地獄の門(上野にレプリカ有り)」みたいだーーーと納得して見ればそれなりに美しいと思いますし、グロテスクというのも立派な様式ですからね♪ ただ、東照宮をめちゃくちゃにこき下ろしたドイツの建築家・ブルーノ・タウトさんの気持ちはよくわかりますねぇ(笑) 重い写真ばっかりだったので、最後に一枚軽いものを。 東照宮前でご自分の作った笛を売るおじさん↑です。 私も買わせていただきました。 おじさん手作りの笛は、軽やかな優しい音色でした(*^_^*) 次回はあの滝、とそれからなぜ日光に来たのかその理由その2です(笑)
by kyoncci
| 2009-04-12 10:38
| 北関東の旅
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