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千葉に来てそろそろ4日目になりますが、どうやら私は感染していなかったみたいです(笑) ようやくマスクを外して暮らすようになりました・・・・ 前回の丹生神社ではめざす「能舞台」は見つからず、少々不完全燃焼気味の私たちでしたが、さて二か所目はどうでしょうか? ということで、やってきましたのは宇陀郡大宇陀町にあります阿紀神社 前回の丹生神社は「うちの集落の神様」でしたが、ここはちがう!\(◎o◎)/! 構えからして由緒がありそうです。 ほおおおおーーーーっ!すごいです。 まるで当たり前であるように神社の中にでっかい能舞台が・・・・・・ 「おさんぽ」のメンバー全員が狂喜乱舞しつつ(笑)、とりどりにカメラを出して撮影を始めます。 そのときめちゃくちゃ難しい道を、たった一度の切り替えも無くさっそうと進入してきた車・・・ 実はこのお社の管理人さんでした! なんと~まるで私たちの到着を知っていたかのごとき登場に、一同唖然。 管理人さんに根掘り葉掘り?このお社のことを尋ねました。 ここ阿紀神社は想像していたよりずっと古く、神武天皇が紀州熊野の難所を越えて宇陀の地まで進軍してきたとき、この地で御祖の神(=天照大神)を祭って大和の方へ押し出すと、日神の威勢に背中を後押しされて賊軍を打ち払うことができた。そのため、この地に天照大神を祭祀するようになった、というのであります。 この地は元和年間(1615~1623)に織田藩の治所となり、その三代目の当主・織田長頼の頃に阿紀神社で能楽が奉納され、それを起源としてこの能舞台では、寛文年間(1661~1673)から大正時代まで能楽興業が行われてきたというのです。 かつて佐渡の能舞台を見た時もその立派さ・保存状態の良さにびっくりしたものですが、この能舞台も素晴らしいです。 少々橋掛(本舞台に通じる長い廊下のようなもの)は短いと思いますが、その大きさ・・・・ 現在でもここでは年に一度「あきの蛍能」という公演を行っているようです。 なぜ「薪能」と呼ばず「蛍能」といいますと、普通薪能は薪(たきぎ)に灯をともしてその明りで能を行うのですが ここ阿紀神社ではすぐそばに流れる本郷川に蛍を放すそうです。 なんと・・・・風流な!\(◎o◎)/!日本一素晴らしい能舞台かも? 残念ながら今年の6月13日は行けそうにありません。。。。。 どなたかぜひ行ってみてくださいませ<(_ _)> ↑はその時の写真です。みなさんお気づきの通り後ろに鏡板がありません・・・・・ 管理人さんいわく「いやー倉庫の中にはあるんですよ、実は。 だけどね~おそらく戦時中の物資が少なかった頃に誰かが燃料用として燃そうとおもったんだろうね~ 実は焦げてるんですよ」 一同「(>_<)えーっ、そんなぁバチ当たりな!」 管理人さん「でも一応使えるもんだから、組み立てようかと思ったんだけどね、能楽師さんが“いやーいいですよこのままで。だって後ろにこれだけ豊かな林があるんだから”って言ってくださったものだからね、ずーっと鏡板無しなんです」 うへぇ・・・・・でも考えようによっては、その通りなのかも。 尚舞台の上には覆いの板が載せてあります。 というのもこの神社は普段無人なので、近所の子供が勝手に入ってきて舞台の上で遊ぶんだそうな(笑) いやーそれは仕方ないなぁ~子どもにとってはすごく楽しい場所でしょうしねぇ・・・ ちなみに演能のときには柵も外します(でないと角とり>端まで行って扇をかざしてくるっとまわる、が出来ません!) この能舞台から右奥にあるのが本殿ですが・・・・ 大変不思議なことに、その本殿の手前にずらっと並ぶ小さな祠・・・・ 見ると縦に三つならんだものは。「大国主命」「月夜美命」「日臣命」 「オオクニヌシ」は言わずと知れたあの出雲大社の、国譲りをした神様。 「ツキヨミ」はおそらく「月読」、イザナギ・イザナミ神が右目から生んだ、と言われる夜を司る神様です。 (ちなみに左目からは天照大神が、鼻からは須佐之男命(スサノオ)が生まれたと言われています) ここまでは良いんですけど・・・・・ その三つの祠に対してL字型に並ぶもうひとつの祠(ちょっと水いろっぽい屋根)、そこにはなんと「須瀬理姫命(スセリヒメノミコト)」と。 これはオオクニヌシの奥さんなんですよ・・・そして布都の姫。 普通オオクニヌシがこの位置じゃないですか?不思議・・・・ そして、本殿の中にある神明造の建物、まさに伊勢神宮を彷彿とさせます。 もちろん天照大神が主神ですので当たり前なのかもしれませんが・・・・ それにしてもこの神社は面白いです、もっと私が歴史に詳しければよかったのに・・・・ ということで、横の本郷川に行ってみました。 おそらくセグロセキレイの幼鳥?が嬉しそうにえさを捕っていました。 一番最初にある地図の中ほどに「かぎろひ公園」という地名をご覧になれると思いますが、 実はここはあの柿本人麻呂が「東の野にかぎろひのたつみえて かえり見すれば月かたぶきぬ」という 超有名な歌を詠んだ場所です。 人麻呂は草壁の皇子の亡霊に出会ったのでしょうか・・・・冬の寒い朝、かぎろい(奈良のこの地方だけに現れるという冬の陽炎)の中で。 というわけで、ますます面白くなりつつある?奈良南部の旅、次回に続きます! 今強烈に忙しくて、コメントのお返事が遅れることが多くなっております。 みなさまのブログにもなかなかご訪問できなくて、本当に申し訳ありません<(_ _)>
by kyoncci
| 2009-05-21 18:25
| あをによし奈良の都は花ざかり
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