みなさまご無沙汰しております
by kyoncci
カテゴリ:関西よもやま話( 36 )
西宮郷を歩く
私が今住んでいる西宮北口は阪急神戸線の梅田ー三宮のほぼ中間点。
かつては阪急西宮球場があり、この秋にはその跡地に阪急百貨店が出来る予定です。
確かに賑やかな場所ではありますが、「乗り換え駅」のイメージがあり決して「西宮のメイン」ではない。
西宮のメインストリートはなんといっても阪神西宮でしょう。

阪神間(神戸ー西宮)には三本の鉄道があって
北から阪急・JR(旧国鉄)・阪神。
この三本にはそれぞれ西宮北口・JR西宮・阪神西宮という駅があるのですが、それぞれが直接結ばれていないので非常に不便です。
でも私は阪神西宮にはとても懐かしい思い出があるのです。

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今はもう立派に建て替わってしまった兵庫県立西宮病院。
2歳のときに大病をした私は、その後もしばらくひ弱でした。
風邪をひくとすぐに肺炎を起こしてしまう・・・・幼稚園時代に入院した回数は5本の指では足りません
(-_-;)そしていつもこの病院へ担ぎ込まれたのでした。

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あはは~懐かしの一枚、昔の県病ですね♪
一人っ子のくせに「私は小さい頃から趣味が男っぽかった・・」とずっと不思議に思ってたんですけど、昔の写真を見て合点がいきましたね。
あのころ私はなぜか?いつも男の子の部屋にばかり入れられてたんですよ(外見も性格も女っぽくなかったからか?)遊んでくれるのは小4くらいのお兄ちゃんばかりでした。

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涙が出るほど懐かしい写真です・・・・
特に左上の眼帯の少年としおくんは、いちばん好きなおにいちゃんでした。

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そんなわけで、ちょっと阪神西宮に用事があったので、久方ぶりにそのあたりをぶらついてきました。
ところがーーーーー\(~o~)/
我がふるさと西宮北口も阪神大震災でまったく変わりましたが、阪神西宮はもっと変わっていました。
よく立ち読みしたエビス書店はどこっ?家族で食事した甲南亭グリルはどこっ??
という感じで呆然と街を歩きました・・・・もうあのアーケード街も無い。

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ありがたいことに、西宮神社(通称・えべっさん)だけは、昔の思い出どおりでした。
関西以外にお住まいの方にはあまり身近なものではないと思いますが
関西では「戎(えびす)神社」は商売の神様、毎年1月に行われる「十日戎」には3日間で約100万人の参拝客があります。
一番有名なのは初日朝6時の開門と同時に約1千人の男性が我先に本殿へと駆ける「福男えらび」。毎年先着3名が「福男」に認定され御利益がある、といわれているからです。


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この赤い門から男性陣が走る光景を、テレビで見た方もいらっしゃるかもしれませんねぇ(*^^)v

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国道43号線(地元民はずーっと第二阪神国道と呼んでます)からずっと南に歩くと・・・
あちらこちらに酒造メーカーの看板が!
そうです、このあたりは灘五郷のうちの「西宮郷」と呼ばれる地域なのです。

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六甲山に降る雨、それが花崗岩の岩盤で濾過されて山のふもとで湧き出ます。
灘五郷は西から順番に西郷(神戸市灘区・「六甲のおいしい水」はここで作られます)
御影郷(神戸市東灘区・前回ご紹介した旧乾邸の少し南です。清酒白鶴・菊正宗・剣菱・・・・錚錚たるメーカーばかりです)
魚崎郷(神戸市東灘区から芦屋にかけて)
西宮郷(ここ)
今津郷(一番東の端、清酒大関・白雪など)
特にここ西宮郷の水は「宮水」と呼ばれ大昔から大切にされてきました。
酒造りに大敵である鉄分が少なく、微妙に海の影響をうけて塩分があること。これが宮水の特徴だそうです。

震災前にはこのあたりにもほかの郷にも、たくさんの酒蔵が立ち並んでいたそうです。
しかしほとんどが全壊してしまい、今では当時の面影を残すものはほとんど残っていません。
それでも「白鹿記念酒造博物館」のように、できるだけ昔の姿を残してある場所もあります。

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中へ入ってみると、まず大きな酒樽にびっくりです。
昔は秋にこの樽を念入りに洗い、冬の仕込みに備えたんですね・・・・

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美味しいお酒づくりに欠かせないもの、もうひとつは労働力です。
とはいえ酒造りは冬場だけに大量の人員が必要ですが、灘五郷では山陰や丹波のひとたちを農閑期だけ集めることができました。

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そして最後の要因、いちばん大切な「米の品質」です。
現在全国の酒づくりで使われるお米は「山田錦」が人気だそうです。
このお米は1923年兵庫県農業試験場で誕生した品種ですが、全生産量の約8割が兵庫県産ということ。詳しいことはよく判らないのですが、大変柔らかく麹菌の繁殖に適しているとか。
前から不思議に思っていたのですが、そんなに良いお米だったら何故日本の他の場所でも作らないのでしょうか?(東北などでは素晴らしいお酒が出来そうに思うのですが)

今回初めてその理由がわかりました。
「山田錦」は極めて背の高い品種で(写真一番右)、風害を受けやすい。
六甲山の北側である神戸市北区・三木市・加東市は六甲が風を防いでくれて風があまり吹かないのです。
また山田錦の作付の北限は新潟だそうで、あまり寒いと実らないのだそうです。

あー納得!(*^_^*)でした。

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博物館を出てゆっくりとそのあたりを歩きます。
「日本盛」、にほんさかりーはいいお酒っ♪というCMを思い出しますね~
「アンリ・シャルパンティエ西宮工場」やっぱりお水が良いから?
近くにはアサヒビールの工場もあります(*^^)v

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このあたりは「酒蔵通り」と呼ばれているそうですが・・・・
返す返すも残念なのは、震災前だったらどんなに素晴らしい写真が撮れただろう?ということ。
下は清酒「白鷹」のレストラン。東京の竹葉亭が入ってるんですね~
今度はご飯を食べにこのあたりに来たいな・・・・(*^_^*)
と思いつつ帰路につきました。

よく「灘五郷の近くが実家です」と言うと
「あー素晴らしい、毎日良いお水が飲めるんですね!」とうらやましがられるのですが・・・
とんでもないっ!!
西宮市の上水は淀川からひいてくる水、ぜんぜん美味しくありません(-_-;)
特に朝一に水道管から出てくる水のまずいこと・・・(西宮市民ならわかる!)
西宮市水道局のHPですら「最初のお水は飲まないように」と言ってるくらいです(泣)


今回はすべてコンパクトデジカメ・ルミックスFX01で撮っています。
このカメラを買って3年、ほとんど毎日持ち歩いてまるでペットのように使ってきました。
この頃非常に調子が悪いです・・・・・ちょっと心配。
そろそろ買い替えを検討しているのですが、最後の日までしっかり使ってやろうと思っています。
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by kyoncci | 2008-08-12 10:16 | 関西よもやま話
住吉村の洋館・旧乾邸その2
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神戸・御影の山の手にある「旧・乾邸」より引き続きお届けしております。
二回目のトップを飾るのは、この洋館の通用玄関。
前回の壮麗なお玄関は「お客専用」。
通用玄関ですら現在の庶民の玄関よりははるかにはるかに立派です(笑)。
乾邸にはもうひとつ、使用人専用?の玄関があって、それなら今のお玄関でも同じくらいの規模のものはありそうです(-_-;)

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一階でまだご紹介していないところでは、↑の和室。
乾邸には別館が和風建築だったので、こちらの和室はプライベートなもののようです。
広いだけではなく、実に過ごしやすそうなお部屋です。

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縁側にて。木漏れ日が降り注ぎます・・・・
籐の長椅子などを置いて、お昼寝をしたくなるような場所です。

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一旦玄関ホールに戻り二階へ。
(実は使用人スペースからも二階へは上がれます>小さな階段があるのです。
しかしおそらくこの館の最盛期には、主人一家と使用人たちはできるだけ顔を合わさないような工夫がされているように思いました)

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それを痛烈に感じたのが↑のベル。
これは使用人部屋の壁にあったものですが「おそらくご主人や奥さまが用のあるときだけ、これを鳴らしてメイドさんをお呼びになったのでしょう」とのことでした。
どこでベルを鳴らしているのか?すぐにわかる仕掛けになっています。
とはいえ、使用人スペースですら現在のわれわれの住まいをはるかに超えた広さです(笑)

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二階のご主人の寝室にて。
あー海が見える!瀬戸内海が。

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石造りのベランダに出てみました。

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乾邸のすぐ南には現在の乾家のお屋敷が建っています。こちらはもちろん現代建築です!
(*^_^*)何でも昔はテニスコートがあった場所に、新館をお建てになったそうです。
(このあたりが庶民の狭い家の感覚ではついて行けません)
協会の方のお話では、もうずいぶん前からこの洋館にはお亡くなりになった豊彦さんしかお住まいではなかったそうです。
そりゃあそうでしょう・・・・・と、思わす口から出そうになりました。
こんなに洋館大好きな私でも、実際に毎日ここに住むのは躊躇われます。
電気代ガス代水道代・・・・・気の遠くなるような出費でしょう、たぶん。

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不忍池のほとりにある旧岩崎邸へ行った時に痛烈に感じたのですが・・・・
こういう洋館の最大の欠点?が冬の寒さだと思うのです(夏は結構涼しいのでは?)
その点でこの乾邸には画期的?な設備が施されていました。
それが↑の通風口?似たようなものが各部屋にあり、壁にあったり(もちろん素晴らしい装飾付き)床にあったりしますが、これって多分ヒーターの風を出すところじゃ??
想像するに使用人スペースのどこかに巨大なボイラー設備があり、そこで作った熱を全館に行き渡らせていたのではないでしょうか?
北海道ではそういう形のお宅が多いそうですが?(詳しくないので・・・すみません)

どっちにしても・・・この家はわずか数人で住む場所じゃないです、あまりに無駄が多くて(笑)

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二階の主の寝室からまっすぐに客間に降りる装飾階段です。
先ほどの通風口や前回UPした壮麗な客用玄関もそうだったのですが、この家を設計した渡辺節という人は、真鍮加工の装飾を使うのがお好きですね♪

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そして↑は乾家の当主ご夫婦の愛用された風呂場です。
船底天井で広さを演出し、緑のタイルが大変爽やかな実はこの館で私が一番好きな空間です(*^_^*)
この窓からも神戸の港が眺められます。

乾邸の写真はこれでお終い。
長々としたブログにお付き合いくださってありがとうございました。<(_ _)>
乾邸の内覧会はアメニティー2000協会によれば月二回のペースで行っておられるようですが、次の予定はたってないようですね。(私もHPの「行事の予定」でその日を知りましたから)
現在公開中の六甲ヴォーリズ山荘の方がお忙しいのかもしれません。
でもまた必ず発表があると思いますので、私も気づき次第お知らせいたします。

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乾邸を後にして、ぶらぶらとその周辺を歩いてみました。
↑は深田池、私にとっては懐かしいところです。
というのも私は6年間このすぐ山の上にある神戸大学の付属小学校へ通ったからです。
昔は池のほとりにこんな大きなマンションなど無かったのですが・・・(-_-;)

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↑は小寺邸、大日本紡績の社長小寺源吾氏がW・ヴォーリズに設計を依頼した洋館です。
これも旧乾邸のすぐそばにあります。
ちゃんと維持管理されている住宅もあるのですが・・・・(~_~メ)

数十年ぶりに通った小学校の周りを歩いてみておどろきました!
傾斜地にぎっしりとマンションと家が、まるで張り付くように建っています・・・・・
神戸の町は前々回の高山植物園の時にもお話したとおり、すぐ裏側には六甲山系がそびえ扇状地ばかりで、しかも地盤が崩れやすい御影石(花崗岩)ですから大雨が降ると大変危ない。
実際私が小学3年生くらいのときだったでしょうか?この山肌に造られた住宅に住んでいた同級生のお姉さんが鉄砲水で亡くなっています。
神戸は震災であれだけ痛い目にあっているのに、ぜんぜん反省してないなぁ~というのが素直な気持ちです(-_-;)

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そんなことを考えながら帰途についたのですが、数日後危惧していた通りのことが起きました。
それが7月29日に起きた「都賀川で4人死亡」の水難事故です。
雨が降らなくても神戸の水量は多いです(↑の写真参照)。
六甲山系に降った雨は伏流水となって山のふもとから湧き出します。
昔はこのあたりはほとんど森や林だったので保水してくれたのですが、こんなに家が建ってしまっては限界があるのではないでしょうか・・・
今更元の原野には戻せないのですが、これ以上の危険な開発は断固やめてほしいものです。また、地方から来られた方などは山の上の方が眺望がいいとお考えになると思います。
それはその通りなのですが・・・・大雨が降った時にどうなるのか(神戸は台風が良く来る場所です)よく考えていただきたいと思います。
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by kyoncci | 2008-08-10 13:25 | 関西よもやま話
住吉村の洋館・旧乾邸その1
現在日本一のお金持ちの住む場所・・・・といえば東京の田園調布か関西の芦屋の六麓荘・・・・と相場が決まっているようですが、実はもうちょっと昔に一軒あたりの面積が数百坪から数千坪に及ぶ、文字通り「長者村」が阪急・御影にはありました。
それが、今日ご紹介する神戸市東灘区の「住吉村」です。

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明治末期大都会大阪や港湾都市神戸は、日清・日露戦争の軍需で拡大し、おまけに大正12年の関東大震災で東京・横浜が壊滅的打撃を受けたためその代わりとなって大発展をとげていました。
街中の環境が悪化したため、両都市の富裕層はこぞって六甲山のふもとのなだらかな傾斜地「住吉村」に居を構えるようになります。
その中のひとつが今回お邪魔させていただいた「旧・乾邸」です。

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この邸宅は明治期、海運業で財をなした乾新兵衛(いぬいしんべい)の長男・新治氏(二代目)がひとり娘・道子夫婦のために建てたものだそうです。
たたき上げだった一代目とちがって、二代目は生れながらのおぼっちゃま。趣味も広く謡曲・相撲・ゴルフなどで交友関係が広く、そのひとりがこの館を設計した渡辺節です。

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渡辺節の作品は日本勧業銀行、日本興業銀行、大阪ビル、旧京都駅などの商業施設が多いのですが、「友達のよしみで作って~」と頼まれたのか?
彼が手掛けた一般住宅はこの乾邸以外には2軒あるだけです。
彼の住まいも乾邸の近くにあったはずなのですが、現存していません。

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能書きはさておいて、正面玄関から中に入ってみましょう。
両脇の蔓はブドウ。新治氏はよほどこの果物がお好きだったのか?内装にもふんだんに使われています(一説によるとブドウは繁栄のシンボルなのだそうです)

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玄関の内部から外を眺めたもの。
私は行ったことが無いのでわかりませんが、この内覧会に来ていたある女性が
「うわー大阪の日本綿業会館に似てる~」とおっしゃっていました。

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ガラス張りの華麗な玄関もすごいですが・・・・
内部に足を踏み入れると、あっと驚きます。
玄関ホールから二階へ続く回廊と階段・・・・すべて彫刻したチーク材。
係の人のお話では、継いだものではなく一本の木から掘り出したもの。
当時この階段の手すりだけで家が数軒買えたそうです(-_-;)
ちなみにこの洋館、建築に約1年かかっていますが、その間道子さんとお婿さんの豊彦さん(3代目)はずーっと世界一周を楽しんでいたそうです。
お金持ちはやることの桁がちがいますね~(>_<)

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そして玄関脇には、この館のメインである客間が・・・・・

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すごいシャンデリアです、落ちたら大変なことに(~_~メ)
画面中央のマントルピースの上の空間、変だと思われませんか?
実はここには神戸の産んだ世界的画家・小磯良平の絵が掛けられていたそうです。

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↑ は雑誌に載っている乾邸客間、ちゃんと絵も飾られています。
この館が建った五年後、新治氏は狭心症であっけなくこの世を去りますが
娘婿豊彦氏は若干33歳で当主となり、太平洋戦争で莫大な被害を受けた会社を盛り立てます。彼もまた無類のゴルフ狂で、広野ゴルフ場の再建に力を尽くしたそうです。
(関西ゴルフ連盟会長、日本ゴルフ協会名誉会長も歴任)

なぜ「旧」という文字を付けてこの乾邸をご紹介しているかと言いますと・・・
実はもうこの邸宅は乾家のものではありません。

平成5年に辣腕を奮った豊彦氏が亡くなり、乾家は相続税が払えずこの邸宅を国に物納します。
その当時の約束では国が神戸市に貸し出して、御影に新たな名所を作るつもりだったのです。
ところがその2年後、あの関西大震災が起きてしまいます。
震災で付属していた和風邸宅(壮麗なお茶室もあったそうです)は全壊、洋館部分はなんとか残りましたがその被害より何より、神戸市にこの館を借りる資金が無くなってしまったのです。

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このままでは競売にかけられて、おそらくこの地は一等地ですからマンション業者が放ってはおかないでしょう・・・・(二階からの眺めはすばらしい)
そんなことはさせない、ということで現在アメニティ2000協会というNPO法人などいろいろな市民団体が、コンサートや貸出を行って保存運動を展開しています。
とはいえ、もうじき国が定めた10年の猶予期間の終了がやってきます。

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素晴らしいおうちですが、良く見るとあちらこちらに傷みも目立ちます・・・・
協会の方とすこしお話させていただいたのですが、現在神戸市からは年間200万円の補助がもらえているのでそれで細々と修理などを行っているそうですが、とても足りませんとのこと。
ときどき内覧会を行うのも、その収入(見学料300円)が見込めるからです。

次回は2階に上がり、神戸の港の景色をお届けいたします。
神戸にお住まいの方、お近くの方、ぜひ内覧会にお越しくださって保存嘆願の署名をおねがいいたします<(_ _)>
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by kyoncci | 2008-08-08 02:41 | 関西よもやま話
重森三玲の世界・豊中N邸の枯山水
開運!お宝鑑定団」というテレビ番組が大好きです。
べつに骨董に趣味があるわけでもなく、収集したいと思ってるわけでもありませんが(-_-;)
先祖伝来の家宝や、知人から譲られたもの、はたまた旅行先で一目ぼれして買い込んだもの、それらが一体おいくらするものなのか?それを知りたくて集まってくるひとたちの、欲と期待のこもったギラギラ感?も面白いけれど、
「なるほど~日本にはこんなすぐれた陶工や画家・彫刻家が居たのか!」と知ることはもっと面白い。考えてみれば日本人のくせに「古典派と印象派の絵の違いはわかる」けれど、「琳派と狩野派の違いはよくわからない」私は、恥ずかしい存在なのかも・・・・・
とにかくあの番組を見て、「日本文化に目覚めた!」という人は決して少なくないと思います。そう、私のように(笑)

ずいぶん前置きが長くなってしまいましたが、今日お届けするのは昭和を代表する作庭師・重森三玲(しげもり・みれい)氏の初期の作品、枯山水「青龍庭」です。

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重森三玲(呼び捨てして申し訳ない)は、1896年(明治29)岡山生まれ。最初は画家を目指して上京しますが、その興味の対象はまずいけばなへ、そして日本庭園にと変化していきます。
まったくの独学で作庭技術を学び、最初に手掛けたのが東福寺方丈庭園でした(1939・昭和14年)。
その翌年、個人の邸宅としてはおそらくかなり初期に手掛けたのが、この豊中にあるN邸の枯山水です。その年が辰年であったことと、白砂であらわした水の流れを龍にみたてて名付けられたそうです。

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離れの座敷からながめたお庭の姿。白砂の盛りが、富士山のようです・・・・

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こちらは、離れにつづくお茶室(お茶人なら喉から手が出るほど欲しいだろう四畳半台目のすばらしいもの)からの枯山水の眺め。
出前のマキの木の風情がいいですね~(*^_^*)

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この白砂は現在では日本では産出していないのだそうです。
左側は蹲(つくばい:お茶室に入る前に手を清める場所)

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N邸には大小8個の灯篭がありますが、この灯篭は「織部灯篭(おりべとうろう)」と呼ばれています。竿石の形が独特で、なんでも古田織部が当時流行っていたキリシタンの影響を受けて作ったもの、とされています。(もちろんキリシタン排斥の前です)

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お茶室の内部は四畳半台目、だと思います~(~_~メ)

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お茶室の軒にあった、蝉の抜け殻。「空蝉(うつせみ)」です・・・・
あんな高いところに、しかも二匹も!
この軒で羽化しているところを、撮りたかったです!

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重森三玲氏の作ったお庭は、大徳寺山内瑞奉院庭園・瑞峯院独座の庭・松尾大社のお庭など枚挙のいとまがありません。
氏はまた『日本庭園史図鑑 全26巻』という膨大な著作も残しておられます(現在絶版)
京都の吉田山には重森庭園美術館(重森氏が生前住んでおられた)があり、現在公開されています(要予約)。私はなんとかこの記事をUPする前に行きたかったのですが、時間がありませんでした・・・

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N邸には洋館部分もあり、母屋と洋館をつなぐ渡り廊下がすてきです♪
重森三玲氏の作庭は「モダン枯山水」と呼ばれていたそうです。
昔ながらの作風を踏襲しつつ、力強く端麗な石を自在に配置する、そのお庭にぴったりの廊下だと私は思っています。

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もし、もしですが。このお庭が「鑑定団」に出されたら、いったいいくらの値が付けられるのか?
想像することもできません(おそらく大変な値段がつくことでしょうけれど)・・・・しかしもしこのお庭が気に入って「欲しい!」と思ったとしても、枯山水の移築など聴いたことがありません。
お茶室などは解体してたまーに売ってますよね、yahooのオークションで(笑)

N邸は有形文化財となりましたので、末永くこのお庭は残ることとなりました。
しかし持主の方は大変な思いをされてこの庭を守ってこられたと思いますし、これから先もその御苦労はつづくことと思います。
私ごとで恐縮ですが、この前魚崎にあった母方の祖父の家の近所に用事があったので、ついふらふらと昔の家を見に行ってしまいました。
もともと枯山水はありませでしたが(笑)、松の木の美しい庭も金魚の遊ぶ池も無くなり、なんと四分割されて売られておりました(>_<)
そうやって消えてしまった名庭園もきっとたくさんあったのでしょう・・・日本全国に。
古いものがすべて良い、とは決して申しませんが、庭もまたひとつの日本文化である、ということを再確認した一日となりました。

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最後の一枚、↑ の写真はなんだと思われますか?
これ実は蓄音器なんだそうです~~\(~o~)/びっくりですよね~~
これこそ「お宝鑑定団」にだせますよね~~

N邸のその他の写真につきましては、N様のご承諾を頂いて

http://homepage2.nifty.com/nyaon/shigemori/index.html

へUPしております。
ブログには載せきれなかった洋館内部、珍しいステンドグラスなどの写真もあります。
ご興味がおありでしたら、ぜひご覧くださいませ<(_ _)>
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by kyoncci | 2008-07-02 00:00 | 関西よもやま話
関西で1か月暮らしてみて
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実家から眺める日の出です。
毎朝ベランダに出るたびに「この風景だけは良いなぁ・・・」と思います。

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五月の最初に猫付きで関西へやってきておよそ1か月暮らしたわけですが、良いこと悪いこと・取り混ぜていろいろとありましたね~
24歳のときに結婚してこの地を離れ、ほとんど同じ年数 広島・名古屋・千葉・神奈川そしてまた千葉ーーーーと各地を放浪してきました。
よく「どこが一番住みやすかったですか?」と訊かれますが、お世辞でも何でもなく「どこも同じ、自分に合うところもあるし合わないところもある」
そういう意味では関西でいちばん嬉しいのは、食事の好みが合ってる、ということでしょうか。
(まぁそれだけ小さい頃に確立した味覚、というのは大人になっても変わらないということなんでしょうねぇ)

↑ はあまり東京では見られない大阪寿司。「箱寿司」とも呼ばれます。
木の枠のなかにすし飯を敷き、その上に海老や白身の魚を酢でしめたものがぎっしり。
上品なお菓子のような趣があって、たまに食べると美味しい♪

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こちらは京都へ行った時におひるに食べた「湯豆腐」。
豆腐の美味しさだけが勝負ですね。
京都の地下を流れる軟水(鉄分をほとんど含まない水)が、豆腐作りにはぴったりなのだそうですが・・・・

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おなじく嵐山でおやつに食べた「豆腐ソフト」。
各地にソフトクリームは数あれど、私が今まで食べたうちでは1・2を争う美味しさ(これは決して営業ではありません!)。
お店の名前は言えないので、嵐山で「ひっくり返しても落ちない豆腐ソフトはどこで売ってますか?」とおっしゃってお探し下さい(*^_^*)

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大阪梅田・阪神百貨店地下に行くと、関西の「うまいもん」に出会えますが、
仰天したのはお昼ごはんに「焼きそば定食」なるものを注文したとき。
なんと「ご飯とみそ汁」が一緒に付いてきます・・・・\(~o~)/
よくテレビなどで「関西では焼きそばやお好み焼きをおかずに、ご飯を食べる」と言われてましたが、本当なんだなぁ~と。
いや、たぶん私がこの地を離れた25年前にはこういう習慣は確かありませんでしたよ。
(一部地域ではあったのかもしれないけど・・・・)
こういうところは関東の習慣がしみついているのかもしれないけど、やっぱり「でんぷん質採りすぎ!」と思ってしまうのですが・・・・(゜o゜)

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同じく阪神百貨店地下には、いつも長蛇の列を作っているお店があります。

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ご存じの方も多いと思いますが、「イカ焼き」です(*^_^*)
これ、絶対に千葉のうちの近くでは売ってません!(明石焼きですら、似ても似つかぬものしか売ってませんから)

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↑ がイカ焼き。初めて見る方は「なんじゃこれ、ちっとも美味しそうじゃない!」と思われることでしょうけど・・・・
このイカ焼きの美味しさは、口に入れて噛んだときの粘り
阪神以外でもイカ焼きは売ってますが、こんなにおいしくないです。

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まったくわけのわからん写真が出てきましたが・・・・・
実はこのコーヒー屋さん、うちの隣のビルの一階にある何の変哲もない普通の(いや、どっちかというと今風ではない)お店なんですが・・・・・
ある日、この店から「どう見てもオタク風?」の数人の若いひとが出てくるのを発見
しかも彼らはご丁寧にお店の写真を撮り、私の住む西宮北口の駅の周りでも記念撮影。
私の頭のなかはまっ白。いったいわが町のどこが珍しいの???

ということで調べてみたら・・・・・

涼宮ハルヒの憂鬱」というアニメ、みなさんはご存知ですか?
(いや、たぶんほとんどの方がご存じないであろう)
オタク族に大人気らしいのですが、その原作者がうちの近所に住んでいて
この珈琲屋ドリームは彼のお気に入りの場所だそうで、しっかりアニメにも登場するのだそうです。(その他にも駅や夙川、西宮北高校も)
なるほど~~しかしわが近所が「オタクの聖地」となるとは!!

なんだか嬉しいような悲しいような・・・・・

複雑な心境のままで、もうじき関西二ヶ月目に突入いたします。
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by kyoncci | 2008-05-27 19:26 | 関西よもやま話
1週間ちかく居たけれど・・・
先週半年振りに西宮の実家へ戻っていました。
両親も老い、自分も老いた今となっては楽しいだけ♪の里帰りではありませんが、ちゃんとカメラは持って帰っていました。
今日はその時に撮った数枚をUPさせていただきます♪

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別に誇るものなどない実家ですが、ただひとつ行って嬉しいのは「毎朝リビングから朝日が見えること」。
春から秋にかけてだけなんですけどね~(冬は太陽の位置がずれて見えない)

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これはベランダの窓に外から写った朝日です。
窓ガラスに針金が入ってるのが・・・・ちょっと興ざめですよね~(>_<)

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だいぶん空が青くなってきました・・・一日のはじまりです。

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うちの近所で「桜の名所」といえば、やっぱり夙川でしょう・・・・
用事のついでに「桜さいてるかな?」と寄ってみたのですが、やっぱりあまり咲いていませんでした。残念~でも、近くにある夙川カソリック教会のシスターでしょうか?
楽しく写真を撮っておられました。

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今回の里帰りでは、今度実家に買う車を見に行きました。
母が半身不随なので「車いすが乗る」車をさがして・・・・・
これはトヨタのハートフルプラザ神戸にて。
久しぶりにハーバーランドへ行ってきました。

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さて、あっという間に帰路の旅です。
京都駅に近づいたころ、おなじ車両の子供たちが騒ぎ始めました。
「虹!ほら~虹がかかってるよ~♪」
本当にそうでした・・・・窓ガラスが光っているので見えにくくて残念!

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名古屋では駅から不思議なタワーを発見!
家で調べてみると、モード学園の「スパイラルタワー」というのだそうです。
モード学園といえば、新宿新都心にもコクーンタワーという摩訶不思議な高層ビルを建ててますよね~やっぱりモードだから、けったいな?形にしたかったのでしょうか・・・・
それにしてもこの不景気な時代に・・・・儲かってますなぁ(-_-;)

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さて、ようやく千葉に戻ってまいりました!
乗ったのは新幹線の最新車両N700系です。

d0113707_0191525.jpg


左の300系にくらべると、うんと平たいですね~カモノハシそっくりです。
乗り心地と省エネをとことん追求した車両だそうですが・・・・
すみません、今までのと正直どこが違うの?という感じでした。
でもきっと見えないところ・感じないところに手間ヒマがかかっているのでしょうねぇ。
(*^_^*)

次回はようやく・・・・桜です!
良かった~撮りに行けました♪
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by kyoncci | 2008-04-03 00:26 | 関西よもやま話


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