みなさまご無沙汰しております
by kyoncci
楽しい一日・大沼公園と修道院と川田資料館
函館へ行くことが決まったとき、北海道在住のブログの友人Tさんにお伺いをしたところ「初めてなら、やっぱり大沼公園へ行ったほうがよいのでは?」というアドバイスを頂きました。
「大人の休日倶楽部」では3日間という制約があるので、のんびり旅行していたらいろいろな場所には行けません。そこで今回は観光バスを使うことにしました。

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あははーーー残念ながら駒ケ岳は見えませんでしたぁ(ーー;)こんなに晴れてるのに。
函館山から見た時は、あんなにくっきりはっきり見えたのに。

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↑は大沼公園駅です。
可愛い駅舎でしょう?

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大沼といのは本当に「沼」!って感じの、のんびり~したところですねぇ・・・
観光船にも乗りました。
えらくへしゃげた形で屋根が低いのは、沼にかかる橋の下を潜り抜けないといけないから。
淀川や隅田川の遊覧船などに使われている船によく似ています。

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ここで「おおっ!?何じゃアレ~?」と思った風景。
それは水上に浮かんだはしけのようなものの上で、お食事する女性陣。
これ、なんと水上レストランなんだそうです!

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すれ違う我々に手を振ってくださいました♪みんな楽しそう
やっぱりここは北海道なんだな~と痛感。
だってこれ、たとえばですよ関西の昆陽池とかでやってごらんなさい。
暑苦しくて(笑)湿気多くてだれも来ませんよ(^_^;)
カラっと晴れてるこの地だからこそ、の風物詩。
たぶん北海道の人はそんなこと思いもしないんでしょうねぇ~心底うらやましいです。

関西ではときどき川の上に無許可で家(掘っ立て小屋みたいな)を建てて占拠しているのを見かけますが、夏は正直ものすごいと思う・・・虫も多いだろうし。

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そしてここ大沼公園は、あの名曲「千の風になって」の舞台でもあります。
晴れていれば、正面に駒ケ岳の勇姿が見えるんですが・・・

芥川賞作家・新井満さんは親しい友人の別荘のある、ここ大沼公園によく来られていたそうです。
その方の奥様が48歳という若さでお亡くなりになって、その追悼文集の中に米国の詩人メアリー・フライの「Do not stand at my grave and weep」という詩を見つけます。
それに曲をつけて自ら歌いCDも30枚だけプレスして友人たちに配ったそうです。
それが少しずつ口コミで広がって、ついには2006年の紅白歌合戦で秋川雅史さんによって歌われ爆発的に売れた・・・ということなのだそうです。
私はあの歌を最初聞いたとき、沖縄の広大な畑の上に吹く風を想像したのですが、なるほど・・・ま逆の北海道だったんですねぇ(^_^;)

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バスはそのあとトラピスト修道院へ寄りました。
ここはカソリックの中でも特に戒律の厳しい厳律シトー会の教会です。

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建物内部に入ることは出来ません。
受付横に貼ってあった写真を撮らせていただきました。
現在数十名の男子だけが、日々祈りと労働の毎日を過ごしておられるのだそうです。

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函館湯川には女子部である「トラピスチヌ修道院」があります。
私の住む関西にはけっこうたくさん修道院があって、電車の中で修道女さまたちをお見かけするのですが・・・・
ものすごく普通な感じ?、いつもみんなで楽しそうにおしゃべりしてるし、時にはお酒なども嗜まれるそうです。
うーん、やっぱり宗派の違いなんでしょうか?

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長くなって申し訳ありません、最後に行ったのがトラピスト修道院のすぐ横にある川田龍吉氏の資料館です。

川田氏の父は元・土佐藩士の川田小一郎、「竜馬伝」のもうひとりの主役・岩崎弥太郎の部下でした。
三菱創設からかかわり、後に日銀総裁にもなり「男爵」の爵位を授かります。
龍吉氏はいわば二世で男爵位も世襲したのです。
ところが彼は単なるおぼっちゃまではありませんでした。
横浜ドック株式会社の初代社長となり、現在のランドマークタワーのそばの日本丸を係留しているドックを作ります。
後に函館ドックの経営がたちゆかなくなると、弟豊吉氏とともに北海道に渡り建て直しします。
そして55歳で引退。普通なら・・・・ここからは悠々自適の生活だったでしょう。
それがなんと、この地で農業経営に乗り出すのです。

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龍吉氏は若いころイギリスに留学させられています。
そのときにはグラスゴーで造船の先進技術を学んでいましたが、ジェニーさんという恋人が居たのです。(よく行く本屋の店員さんだったらしい)
若い二人はよく近所の農場でデートしてじゃがいも料理を食べたりしたそうです。
龍吉は彼女との結婚を望みますが、父に猛反対されて挫折。土佐の有力名士の娘と政略結婚させられてしまいます。

この地でそのころの夢がよみがえったのでしょうか?
イギリス原産のアイリッシュ・コブラーという種芋を輸入、このイモは冷涼な気候・やせた土地でもたくさん実ることが出来たのです。
1913年は大凶作の年でしたが、川田農場ではこのイモで不況を乗り切ることができた、といいます。
その後このイモが全国に広まって、その名は「男爵いも」と呼ばれるようになりました(もちろん龍吉の爵位をあらわしています)

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川田氏は無類の機械好きで、↑は横浜時代に買って通勤に使っていたロコモービル(蒸気自動車)です。
彼は日本人初のオーナードライバーだったわけです♪
現在は展示してあるだけでなく、ちゃんと走れるように整備され、1979年にNHKでその生涯がドラマ化されたときに龍吉役であった愛川欽也氏を乗せて走ったそうです。

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北海道の大地を走る川田龍吉氏と愛車。
ちなみに彼の若いころのラブロマンスは、彼が生きていたころには誰も知りませんでした。
彼の死後、その金庫の中から89通ものジェニーさんからの手紙、そして彼女の長い金髪の束が発見されて初めて世に知られるようになったとのこと。

川田氏は92歳で先ほどのトラピスト修道院で洗礼を受けます。
ひょっとしたら彼の55歳からの人生は、ジェニーさんへの懺悔だったのかも知れませんねぇ。





今までにいろんな土地で暮らしたし、いろんなところへ出かけました。
その土地の印象は、お天気や食べたものでも変わるけれど、一番大きいのは「そこで出会った人」でしょう。
今回の函館はお天気はさほど良くも無く、運もそこそこ・・・だったけれど、本当に楽しいものでした。

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この日バスをガイドしてくださった「はるみさん」、彼女のお話は本当に面白く歌も上手で一日飽きることがありませんでした。
こういうバスに乗ると、必ず最後にはお土産屋さんに寄ります。たまにめちゃくちゃ褒めて買わせようとするガイドさんもいらっしゃいますが、彼女は実に上手く、嫌味なく薦めてくれました。
本当に頭がいいひとなんだ・・・と感心しきりでした。
我々の旅行を楽しませてくださって、本当にありがとうございました。
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by kyoncci | 2010-07-23 02:35 | 北の大地!北海道をゆく
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