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みなさまご無沙汰しております
by kyoncci
哀愁漂う祭り・おわら風の盆 その2
前回に引き続き、富山県八尾市で行われた「おわら風の盆」の写真をUPさせていただきます。

哀愁漂う祭り・おわら風の盆 その2_d0113707_16264626.jpg


すっかり辺りが暗くなったころ、町の家々から足早に出かけていく人々・・・・
しかし、参りました~(>_<)本当に町が暗いんです!
多分お祭りの無いときは真っ暗なんでしょう、街灯もものすごく少ない。
↑の写真ももう少しだけどこか止まった部分があったら良かったんだけど・・・・・
実はもうこの時ですらISO3200を使っています。

哀愁漂う祭り・おわら風の盆 その2_d0113707_16294335.jpg


母の撮った写真を見るたび「どうやってこの暗さで撮ったんだろう?」とずーっと不思議に思っていました。
多分日本全国どこのお祭りでもそうだと思いますが、客席に座った状態以外で三脚を使うのは、よほどの場合以外はダメです、後ろのひとに迷惑をかけてしまいます。
今回は事前にT講師から「三脚は使える場所もあるけれど、出来るだけ一脚を使ってほしい」というお達しがありました。
40数名の参加者の中で、それでも三脚を持ってきた人は数人でした。

哀愁漂う祭り・おわら風の盆 その2_d0113707_16352875.jpg


今回八尾の町に来て、びっくりしたことがもうひとつあります。
それは、諏訪町などの街並みの美しい場所に、ちゃんと毎日住んでいる人が少ないということです。
私がたまたま一軒のおうちの軒下で流し(パレードみたいなもの)を待っていると、お家の女主人さんが出て来られて「お荷物重いでしょう?家の中に置いておかれたらいいですよ」と声をかけて下さいました。
ありがたくて・・・・・それでいろいろお話をしたのですが、彼女もまた本宅は富山市にある、とおっしゃいました。
この諏訪町は町並み保存のため、原則家の建て替えは不可能なんだそうです。
ですから出来る限り補修を繰り返すそうですが、正直その金額はバカにならない、とのこと。
「本宅の補修はほったらかしです、こっちにお金がかかるから」と笑っておられました。

↑の写真のお宅も普段はおうちを閉めておられて、一年に数回の「風の盆」のときにだけ、家族とその友人が集まるとのこと。
軒を貸して下さった女性が「あそこは内部がすごくステキだから、撮らせてもらったらいいですよ」と口利きしてくださったので、おずおずと中に入れていただきました。

哀愁漂う祭り・おわら風の盆 その2_d0113707_16441090.jpg


やっぱり素敵でした!
画面左端には胡弓を弾く男性、その音色を聞きながら一族郎党やご友人たちが談笑しておられます。
ああ・・・いいなぁ、皆さんが来ているお着物も、ひと味ちがうものばかりです。
正直「カメラやるより、私も縮(ちぢみ)の着物なんか来て座ってたい」とすら思いました(-_-;)

哀愁漂う祭り・おわら風の盆 その2_d0113707_16473347.jpg


家の二階では「流し」が来るのを、いまかいまかと待ちわびるひとたち・・・・
実はこの日は祭りの最終日、一日目二日目はある程度「流し」の時間は決まっているのですが、最終日だけは大体の予定しか判りません。
「風の盆」に詳しい人が「諏訪町の流しは今、曳山会館で行われているからそれが済んで1時間くらい経ったら、自分の町でやるはず」とかの情報を流し、見物人はその意見?に従うだけです。
ですから実はここに来るまで、他の場所でずーっと待っていたんですよ私は。
でも他の方に「ここに流しが通るのは10時過ぎかも?」とアドバイスを頂いたので、移動してきたのです。
中にはそれをすごく不満に思っておられる方もいらっしゃいました。(「お金を払って見に来てるんだから、せめて予定くらいは教えるべきだ!」というのがその方のご意見です)

哀愁漂う祭り・おわら風の盆 その2_d0113707_16534989.jpg


おそらく2時間半くらいは待ったでしょう・・・・
ようやくようやく、流しが始まりました。
やっぱり雰囲気は抜群ですね~でも、でも暗い。
あらかじめ「フラッシュは絶対に焚かないでください」というおふれが出ますが、みんな完全に無視してます。
私はあくまで焚きませんでしたが、そのおかげで?ブレブレ写真を量産してしまいました・・・・
(フラッシュ焚く気持ちも、実は判るんですよね~今まで経験したことのない暗さですから)

哀愁漂う祭り・おわら風の盆 その2_d0113707_16565394.jpg


ただ、フラッシュ焚くとどうしても画面が白くなっちゃいます。
それはあのお祭りの雰囲気とは違う・・・・
この時心の中は葛藤でいっぱいでした(-_-;)

哀愁漂う祭り・おわら風の盆 その2_d0113707_16582224.jpg


家に戻ってから撮ったものを見返すと、ものすごく迷ってますね~
背景を入れるのか入れないのか?決めポーズが判らない上、ものすごくスローな踊りなので、連写してもあまり効果が無い。
生まれて初めてでしたね、あんなに迷いに迷ったのは(>_<)

哀愁漂う祭り・おわら風の盆 その2_d0113707_171339.jpg


それでも、とにかく流れる「おわら節」は最高です。
日本の祭りには珍しい胡弓の音色が、むせび泣くようで・・・・・

「風の盆」という名称、それは一番大切な稲刈り前の田んぼに風が吹かないうに・・・・
一番台風の被害の起こりやすい9月の最初にこのお祭りは行われるのです。
おわら節をまじかで聴いて、最初は「女性が謡ってる?」とすら思いました。
それくらい音程が高い、その声に拮抗するために沖縄から渡ってきた胡弓(クーチョー)が使われるようになったそうで、その歴史は意外と浅く?明治期からだそうです。
その前には尺八が使われていたそうですが、あまりに胡弓の音色がぴったりだったため、現在では衰退してしまったそうです。

哀愁漂う祭り・おわら風の盆 その2_d0113707_17382286.jpg


街角でみかけた「おわら風の盆・踊り方教室」。
うーん、時間が許せば私も受けてみたかった!(*^_^*)

次回はフラッシュOKの場所での撮影、それから夜11時から行われた観光客参加OKの「輪踊り」の様子をUPさせていただきます。
by kyoncci | 2010-09-24 17:40 | 日本海は心のふるさと
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